前回(第1話)は、なぜ僕が副業でこの仕事を始めたのかを書きました。今日は具体的な話。
デリヘルドライバーは、一晩で実際に何をしているのか。僕のある日の夜を、時系列で追ってみます。
18:30 昼の仕事を終えて、夜の現場へ
定時過ぎで昼の仕事を上がり、家に帰らずにそのまま事務所へ向かいます。まれに直接ホテルなどに向かうケースなどもあり。副業ドライバーの僕は、たいてい平日の夜と土曜日曜に入っています。
事務所に着いたら、まず備品の補充。ラブホテルには二人分のタオルが用意されていますが、ビジネスホテルにはそれがなかったり、自宅に送る場合は衛生的な問題があったりするのでタオルは必須です。あとはローションやグリンス(液体せっけん)、イソジン(うがい薬)の交換用も補充します。気を使うのは車内の匂い。女の子が乗る車なので、清潔さは思っている以上に大事です。芳香剤ひとつでも気を遣います。
20:00 待機。ここが意外と長い
出勤してすぐ忙しいわけではありません。ドライバーの時間の半分以上は「待機」です。
スマホをいじったり、エリアの地図を頭に入れたり。この“間”に耐えられるかが、向き不向きの分かれ目かもしれません。僕は元々そんなにせっかちじゃないので、この静かな時間が嫌いじゃないんです。
20:30 最初の送り
予約が入ると、店の内勤さんからLINEで指示が飛びます。女の子を乗せて、お客さんの待つ場所へ。
車内での会話は、相手次第。話したい子もいれば、静かにしていたい子もいる。こちらから余計なことは聞かない。これは第1話で書いた「運ぶのは安全」という基本そのものです。お店からは「基本的には会話は禁止です。」と言われていますが、全く相手をしないのも失礼なので、そのあたりは柔軟に対応します。ただ、積極的に女の子に話しかけるドライバーは嫌われる傾向になりますね。適度な距離感を保つことが大切です。
ひとつ、印象的なことがあります。送りの車の中で、多くの子がスマホで何か熱心に文章を打っている。最初は連絡かと思っていましたが、あれは「写メ日記」。指名を増やすための、彼女たちにとっては立派な営業活動なんですね。「移動中しか書く時間ない」とこぼす子も多くて、そのへんの話はまた別の回で詳しく書きます。
22:00〜26:00 ピークタイム
ここからが本番です。送って、戻って、また別の子を迎えに行って——パズルのように送迎が重なります。
道が混む時間、ホテルの場所、次の予約までの分刻みのやりくり。頭の中で常に最短ルートを組み替えています。ナビは使いますが、最後にものを言うのは土地勘です。
23:30 小さなトラブルは、わりとある
派手な事件はそうそう起きません。でも、小さなトラブルは日常茶飯事です。
予約のドタキャン、場所がうまく伝わらない、お客さんが酔って待ち合わせに出てこない。そのたびに、お店と女の子の間に立って静かに調整する。揉めごとを未然に消すのも、ドライバーの大事な仕事だと、続けるうちに分かってきました。
26:30 締め、そして帰し
ラストの予約が終わると、女の子たちを順番に宿泊ホテルや寮に送り届けます。「お疲れさまでした」を言って、一日の送迎が終わる。事務所で簡単な精算をして、退勤。
27:00 そして数時間後、また昼の仕事
家に帰って、シャワーを浴びて、少しだけ眠る。そして朝にはまた、何食わぬ顔で昼の職場に向かう。
正直、体力的にラクではありません。でも、この一晩で家計の穴が少しずつ埋まっていく実感がある。それに、夜の街でしか見られない景色には、不思議な面白さがあるんです。
次回予告
次回・第3話は、いよいよみんなが一番気になる話。「副業デリヘルドライバーは、実際いくら稼げるのか」。きれいごとなしの、リアルな数字を出します。それでは、また。
▶ 前回:なぜ、僕はデリヘルドライバーになったのか


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