なぜ、僕はデリヘルドライバーになったのか|昼の仕事を続けながら夜ハンドルを握る理由

体験談

「デリヘルのドライバーやってるんだ」

そう言うと、たいていの人は一瞬だけ目を泳がせる。怪しい仕事だと思われているのか、興味があるのを隠しているのか。たぶん、その両方だ。

はじめまして。せーちゃんといいます。今は中部地方のとある政令指定都市で、昼の仕事を続けながら、夜だけデリヘルの送迎ドライバーをして1年になります。いわゆる副業ドライバーです。このブログでは、夜の街でドライバーをしている人間から見えている景色を、できるだけ正直に書いていこうと思っています。

第1話の今日は、いちばん最初の話。なぜ、僕がこの仕事を選んだのか。

そもそもデリヘルドライバーって何をする仕事?

知らない人のために先に説明しておくと、デリヘルドライバーの仕事はシンプルです。お店に出勤してきた女の子(キャスト)を、お客さんの待つ場所まで車で送り、終わったら次の場所へ送り、最後に帰す。これをひと晩くり返す。

派手なことは何もありません。やっていることの9割は運転と待機です。それでもこの仕事には、表からは見えない独特の空気があって——その話はおいおいしていきます。

きっかけは、給料が大幅に減ったこと

先に言っておくと、僕は昼の仕事を辞めていません。今も昼職は続けています。

変わったのは、収入のほうでした。ある日を境に、不景気の煽りを受けて、手取りがガクッと落ちたんです。月にして12万円ほど。「たったそれだけ」と思う人もいるかもしれません。でも、家族を養っている身には、これが効く。

うちには高校生の子供が二人います。教育費が一番かさむこれからの時期に、収入だけが減っていく。妻に負担をかけるのも限界がある。かといって、慣れた昼の仕事をいきなり変える勇気は、正直ありませんでした。

そしてもうひとつ、本音を白状すると——たまには自分も、ちょっとだけ遊びたい。家族のためだけにすり減っていくのは、やっぱり張り合いがない。そう思ってしまう自分もいたんです。

足りないなら、稼ぐしかない。昼の仕事はそのままに、空いている夜の時間で。そう考えて求人サイトをめくっていたとき、ふと目に入ったのが「送迎ドライバー募集/未経験OK/日払い可/週1〜OK」という一行でした。

「夜の仕事」への抵抗は、正直あった

応募ボタンを押すまでには、ためらいがありました。

風俗の仕事に関わることへの後ろめたさ。昼の会社に知られたらどうするのか。家族に、どう説明するのか。そもそも自分にできるのか。夜の仕事をして昼職に影響はないのかなど。

でも、面接で店長に言われた一言で、少し気持ちが軽くなりました。

「うちのドライバーの仕事は、女の子を安全に送り届けること。それ以上でも以下でもないよ」

運ぶのは“安全”なんだ、と。その捉え方が、自分の中の引っかかりをほどいてくれた気がしました。

飛び込んでみて、最初に分かったこと

実際に働き始めて最初に感じたのは、思っていたより「ふつうの仕事」だということでした。

時間を守る。安全運転をする。女の子に余計なことは聞かない。お客さんとお店の間でトラブルが起きないよう気を配る。やることは、どんな接客業ともそう変わりません。

そしてもうひとつ。送迎の車の中で、女の子たちがスマホで何やら一生懸命に文章を打っていること。最初は連絡か何かだと思っていたんですが、あれは「写メ日記」というやつで——指名を増やすための、彼女たちにとっては立派な“営業”なんだと後で知りました。

この連載で書いていきたいこと

この仕事を1年続けてきて、見たもの・考えたことがそれなりに溜まりました。

  • ドライバーの1日のリアルな流れ
  • 実際いくら稼げるのか(きれいごとなしで)
  • 売れている女の子に共通していること
  • 夜の街で出会った、忘れられない出来事

次回・第2話は、「デリヘルドライバーの1日に密着」。出勤から締めまで、僕の一晩を時系列で追ってみます。

夜の仕事に偏見を持っている人にも、これから飛び込もうか迷っている人にも、何かしら届くものがあれば嬉しいです。

それでは、また次回。

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